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2014/08/04 スタッフブログ

いつまでも歯周病で治療が終わらない

歯周病とは歯周組織の炎症の事です。
この歯周病にはレベルが有ります、初期の炎症~重度な炎症までレベルによって治癒の仕方も様々です。
この歯周病は口腔内だけに止まらず、全身に影響することが解ってきています。心疾患、脳疾患、糖尿病、肺炎、消化器疾患、低体重児の出産等です。この様に歯周病は今や成人疾患の主たる疾患だと言えるでしょう。
歯周病の治療に用いられる薬剤にぺリオクリンやぺリオフィールというミノサイクリン(テトラサイクリン)軟膏が有ります、コレを歯茎の腫れたポケット内に入れますがこの薬は根治させる薬ではなく対症療法の一環に過ぎません。何故ならプラーク(歯の垢)や歯石を取り除いたうえで使用しないとなんの効果も得られません、患者さんのできることはブラッシングしかありませんがブラッシングで歯石は殆ど取り除けないのです。
さて歯科医院で歯周病の治療をしている方は一度完全に歯石プラークを取り除くまでは安心出来ません、それから歯周病菌を叩くぺリオフィール軟膏をポケットに入れて貰って下さい、そしてブラッシングによって歯周病の再発に努めて下さい、再発予防に一番効果的な治療は歯のクリーニング(PMTC )そしてポケットが深ければぺリオフィール軟膏をポケットに注入してもらいましょう!歯周病の口腔ケアをすることが口臭、全身疾患の予防に最大限に役にたちます。歯みがき粉の歯周病予防は歯石が付いて歯茎が腫れていたらそれは全く効果を発揮しません、先ずは歯科医院で歯周病の治療を完全にしてもらいましょう。

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