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2014/06/30 スタッフブログ

歯の変色

今回は歯の変色について書こうと思います。

歯の変色と言っても様々な変色の原因があり、今回は歯の外傷による変色についてスポットを当てて行きます。

歯の外傷とは外部から何らかの衝撃が歯に加わって受傷した状態を言います、この様に衝撃が加わった歯は完全に抜けてしまったり(脱臼)歯が正常な位置から変位(亜脱臼)したり、歯が欠けたりと様々な状態になります。

さてこの様な事になってしまうのは子供に多くみられます、たまに大人でもいますが。
衝撃を受けた歯に多くみられりのが歯の変色です、原因は歯が強い衝撃を受けると歯が揺さぶられ歯の中の神経が切れてしまいます、歯の中には神経と細い血管が有ります、同時に血管にも危害が及ぶ結果、血液の栄養が歯の中に送られず神経は死んでしまいます。
神経が働かなくなるとやがて歯は変色してしまいます。

打撲を負った歯は数ヶ月かけて歯を変色させます、打撲を負って直ぐには歯は変色しません、最初の数日は歯の中で出血してうっすらと白い歯がピンク色になったような感じになります。

この様な状態になると神経を抜くしかありません。神経を抜いて変色した歯は削って上から被せ物を作ればよいですが、なるべくせっかくある歯を(欠けてたら別ですが)削るのは勿体ないですよね。

そこで歯のホワイトニング剤で白くすると削らずに済みます、歯のホワイトニング剤は普通歯の表面に塗って使う事が多いですが、神経を失った歯には歯の裏側から歯の中に入れる専用のホワイトニング剤があります、このホワイトニング剤を歯の中入れて4~5日経過すると歯は白さを取り戻します、この方法をウォーキングブリーチ法と言います。

この様に単純に黄色い歯の人が白くしたくて使用するのも勿論ですが、神経を取った結果1本だけ茶色くなってる様な人にもホワイトニング剤は役にたつのです。歯に対して有害な物ではないので(過酸化尿素)安心して治療できます。


できれば歯に打撲を負う様な事が無ければいいんですが・・・

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